25年4月活動報告|うおぬまアーチ
- 事務局
- 4月21日
- 読了時間: 4分
「うおぬまアーチ」は、魚沼地域で医療・介護・福祉分野の専門職が連携し、地域の暮らしをより良くするための活動です。月1回ランチを囲みながら情報交換を行い、課題やアイデアを気軽に相談し合う場としてスタートしました。
冬の間はごったくが発生するのでしばし休養をいただいていました。
今回は、初参加の方が1名。理事の候補として、緑と雪の社会福祉事務所 桒原 勝彦さんにもご参加いただいています。
◆今回参加者
・フリーランス看護師・やまとなり主宰(島田さん)
・看護師・訪問看護まるごーと代表(帆苅さん)
・フリーランス社会福祉士・成年後見人(桒原さん)
・建設会社社長(島田さん)
・まちづくり起業家(伊藤)
〜4月アーチ定例で出たトピックス一部紹介〜
◉リゾートマンションの独居高齢者問題
湯沢町のリゾートマンションには、首都圏などから移住した高齢者が多く暮らしていますが、孤立しがちな環境にあり、万が一の際に発見が遅れるケースも少なくありません。近年では、誰にも看取られずに亡くなられる方もおり、地域としても看過できない状況です。
そこで今回、看護師の帆苅さんと、成年後見人として活動されている桑原さんの2名が連携し、「コミュニティナース」のような形でマンションに入り込みながら、見守りや生活支援、死後の財産整理のサポートまで視野に入れた体制ができないか、というアイディアが出されました。
また、湯沢町役場としてもこのリゾートマンションに対するアウトリーチが難しく、現状の把握にも課題があるとの声も。急遽、町の福祉部へのヒアリングに動くことがその場で決まり、次回以降のアクションに繋がっていくこととなりました。
●若手人材が「地域がつまらない」と言って辞めてしまう問題
建設業や病院、行政など、若手の職員がせっかくこの地域に来ても、会社以外で人と出会える場がないために「この地域には面白さがない」と感じ、早期離職してしまう…そんな声が参加者の中からも上がりました。
この課題に対し、「やまとなり」など既存の場を活用しながら、月1回でも“社員食堂”のようなオープンな集まりを企画できないか、というアイディアが共有されました。会社も巻き込んで、まちぐるみでの「自然な出会いの場づくり」に取り組むことができれば、離職率の改善にも繋がるのではないかと考えています。
企業が単独で抱えるのではなく、地域全体で支えていく仕組みが求められているのだと、あらためて実感しました。
これは6月以降に実現していくかもしれません!浦佐近辺で、単身で一人暮らしの従業員がいる企業さんは是非一緒にやりませんか?
「やまとなり」の島田さんへ是非直接相談してみてください!
●地域医療の未来と、住み続けられるまちづくり
最後に取り上げられたのが、地域医療の構造的な問題です。
現在、一次救急を担う湯沢医療センターや三次救急を担っている魚沼基幹病院を含め、採算が合わず赤字経営が続いている現状があります。さらに、基幹病院では、県職員として勤務している医師や看護師の多くが、今後3年のうちに配置換えや退職でいなくなってしまうという懸念も。
このような中で、「医療があるから住める」という前提が崩れつつある今、地域としても“他人ごと”ではなく、現状を正しく知り、支え合っていくことが重要だという話が共有されました。
こちらの記事は多くの地域の方に衝撃を与えました。
今回のうおぬまアーチでは、「どうするか」を具体的に話せる仲間が集まり、医療・福祉の垣根を超えてアクションにつながる時間となりました。
次回は、湯沢町へのヒアリング内容を共有しながら、より具体的なプロジェクト案に落とし込んでいく予定です。
これからも、魚沼地域の「暮らしの根っこ」を支えるために、地道に、でも前向きに動いていきます!
今日のランチ会場は、浦佐(旧グラッサ)のやまとなりでした!

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